赤堀良亮 あかほりよしすけ (?~寛政十午年九月一日 徳島藩士鷹匠職 郷土史家)
によって編纂された阿波国初の吏書。
序文から、天明壬寅二年(1782)~寛政五丑年(1793) ころの筆と推測される。
内容は、神代並王代神武天皇から後水尾院(ごみずのおのいん)に至るまでの国魂、国造、阿波君、国司、守護、国守等の事跡を年代順に記述したものと、式内社、式外社、仏閣、城跡、古戦場、旧跡、旧姓旧家、旧産、人物等について筆録したものとから成る。
完木は現存せず、巻数も不明で、25巻とも50巻とも云われる。
阿波国式内社の所在と祭神にも考証の先鞭をつけた。